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2011.10.12|夕刊フジ

夕刊フジコラム「ズバリ直球」11年10月12日号

米アップルの創業者で、前CEO(最高経営責任者)のスティーブ・ジョブズ氏が5日に死去した。心からご冥福をお祈りしたい。「iPod」や「iPhone」「iPad」など、人々の生活を変える、斬新な商品を次々に発表していた。技術力もさることながら、創造力を発揮して、使う人の立場になって製品開発を続けていたと思う。日本企業も見習うべき点が多いのではないか。もう少し長生きしてほしかったが、本当に残念だ。

さて、第3次補正予算案の審議を前に、7日から10日にかけて、民主党の衆院予算委員会のメンバーで、東北3県の被災地を改めて視察してきた。

岩手県釜石市は半年ぶりに訪問した。街中のがれきや、陸上に揚がった大型船はかなり片付けられ、カツオの水揚げも始まっていたが、まだ加工産業は復活していなかった。半年経ってもこういう状態かと、申し訳なく思った。

海岸からわずか1キロに校舎がありながら、日頃の訓練を活かして高台に避難し、約350人全員が助かった同市の鵜住居小学校の児童たちとも意見交換をしてきた。現在、学年ごとに別々の学校で学んでいる不便もあるが、みんな明るかった。早く同じ校舎で学ばせてあげたい。

宮城県女川市では、高台の運動場に集合住宅を造り、低い土地に運動場を入れ替える計画が進んでいた。しかし、計画の具体化、本格的な復興はまだこれからという状況だ。

福島県では、地元の渡部恒三先生にもご一緒いただき、7人の新人議員とともに南相馬市や飯舘村で、放射性物質の除染現場などを視察した。

学校の校庭などの表面を削る作業は一巡しつつあるが、住宅や水田、山林になると、まだまだだった。水田の除染は、土の入れ替えが必要だという。山林の除染は「一度、木を伐採しなければダメでは」という見方もあった。膨大な手間と時間が必要だと感じた。

こうしたなか、5月の連休明けに幹事長として訪問した際に受けた要望が、被災地の方々の意に沿う形で実現しているケースもあった。

南相馬市の警戒区域内ギリギリにある化学工場は「従業員100人が職を失う」と操業再開を求めていたが、安全確認のうえで例外的に操業が認められた。飯舘村の計画的避難区域内の特別養護老人ホームでは、約100人の高齢者がとどまることを認められ、故郷を離れてバラバラにならずに済んだ。本当に良かった。

被災地復興は着実に進んでいるが、道のりはまだまだ遠い。10年、20年、30年先を見据えた取り組みが必要だと改めて実感した。




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