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2010.12.13|記者会見

民主党幹事長としての記者会見(12月13日)

岡田克也幹事長/記者会見要旨
2010年12月13日(月)15時09分~15時46分
編集・発行/民主党幹事長室

★会見の模様を以下のURLで配信しています。
http://asx.pod.tv/dpj/free/2010/20101213okada.asx

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■冒頭発言
○小沢元代表の政倫審招致に関する役員会の議論
■質疑
○小沢元代表の政倫審招致について
○茨城県議選の結果について
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■冒頭発言

○小沢元代表の政倫審招致に関する役員会の議論

【幹事長】先ほど役員会が終わりまして、小沢元代表の政倫審招致に関して意
見交換を行ったことについてご報告したいと思います。この問題は、ずっと役
員会で今日まで何度か議論してきたことであります。国民の皆さんの多くから
「説明が不足している」といった考え方が示される中で、この問題にどう対応
するかを議論してまいりました。議論の前提として「裁判があるから、国会に
おける説明は必要ない」という考え方には立っていないことは、議論の前提で
あります。だからこそ、今日まで議論してきたということであります。そして
議論した結果、全員からご発言をいただいたわけですが、その結果について、
「幹事長に一任する」ということになりました。

内容は2つあります。1つは、これは既に何度も確認されてきたことであり
ますが、「小沢元代表に政倫審に自ら出席して、そして説明していただきた
い」というのが第1であります。第2は、「そのことがかなわない場合、つま
り出席がない場合にあっては、党において政倫審出席を決めなければならなく
なる」。以上の2点を踏まえて、幹事長が、つまり私が小沢元代表と話し合い
を行うべきであるということであります。中身については先ほどの2点を前提
で一任されたということであります。私としては早急に小沢元代表とこの2点
を踏まえて話し合いを行うために、アポイントの申し込みをしたいと考えてお
ります。

いずれにしても、この問題は国民に対して、説明が足らないときに、政治倫
理に関わる問題についてどう説明を行っていくかという問題であって、もちろ
ん党の中で党派的に、あるいは「政争」と書いたメディアもありますが、そう
いうものでは全くない。国会で説明をされればそれで完結する話である、とい
うことであります。それ以上でもそれ以下でもないことは、改めて申し上げて
おきたいと思います。

メディアの皆さんも国会開会中は「どうして幹事長は説明をしっかりと小沢
元代表に求めないのか」と言われていたはずで、国会開会中は予算(審議)も
やっておりましたので、そういったことの波及も考えて少し歩みを遅くしてい
た、そういった場面もありましたが、予算も通り、国会も終わったということ
で、当初の役員会における議論を再度行って今日の結論に達したということで
あります。

■質疑

○小沢元代表の政倫審招致について

【記者】今の役員会について確認だが、これは役員会として党規約にある国会
対策についての決定という位置づけでよろしいのか。

【幹事長】決定というより、「以上のことを確認した」ということです。私に
一任することを確認したということです。ただし、役員会というのは国会対策
に関する最高の、最終的な決定機関であるということです。

【記者】今後、岡田幹事長のほうで小沢元代表と会ってお話しするということ
だったが、これまで小沢元代表とは会う際にかなり苦労して、わずかしか会え
ていないと思うが、今後ちゃんと会って会談できる保証・見込みはあるか。

【幹事長】いや、保証はありませんが、しっかりと、役員会でこういったこと
を確認いたしましたので、その一任を受けてお会いをするということでありま
すから、ぜひ早期に会っていただきたいと考えています。

【記者】これから幹事長が小沢氏と会って話し合いをする。それでも小沢氏が
国会招致を拒んだ場合に、離党を迫る考えがあるかどうか。

【幹事長】そういうことは想定しておりませんし、考えておりません。

【記者】「決定ではなく確認だ」とおっしゃったが、招致に応じなかった場合、
それは党の方針に小沢さんが反したことになるのか。離党という話があったが、
それ以外に処分の対象にもなるのか。

【幹事長】先ほどもお答えしましたが、そういった役員会で確認したことが実
現しないという仮定の議論にはお答えできません。

【記者】今日の役員会で、招致について反対する意見は役員から出たのか。

【幹事長】いろいろな議論が出ましたが、先ほど申し上げたことが、これが最
終的に確認されたことです。

【記者】「幹事長一任」が決まったということで、これから先は衆議院側での
手続きになるかと思う。政倫審会長の土肥(隆一)さんとお会いになる予定は
あるか。それから、政倫審は議決によりテレビ中継することができる。8年前
には田中真紀子さんがテレビ入り生中継でやった。その辺をひょっとすると小
沢さんは気になさる可能性もあるかと思う。その辺についてお話をする予定は
あるか。

【幹事長】まず土肥会長とは、私がというよりも、もちろん私は話すことを
否定するつもりはありませんが、基本的には国対で接触してお話し合いになる
ということだと思います。後のご質問は全部仮定に基づくもので、まだお会い
していない中でそういった仮定に基づくご質問にはお答えしかねます。

【記者】幹事長の冒頭発言で確認だが、2点目でおっしゃった「かなわない場
合は、党において政倫審出席を決めなければならなくなる」というのは、政倫
審での議決に踏み切るという理解でよろしいのか。また、幹事長に一任という
ことだが、その第2段階に移る判断を幹事長に一任されたということでよろし
いのか。

【幹事長】第2は先ほど申し上げたとおりです。その文言どおりに受け取って
いただきたいと思います。この2つのことを踏まえて私が一任を受けていると
いうことです。

【記者】今日、役員会の前に午後1時から小沢氏の政倫審出席の議決に反対す
る議員からの申し入れがあった。もし幹事長が第2段階に入った場合、小沢氏
の出席を求めた場合に、党内が挙党一致でやっていけるのか。

【幹事長】いろいろな議論はあっていいと思います。例えば今日いただいた
(申し入れの)中に、「裁判をやっているから、国会で説明する必要はない」
というくだりがありましたが、そこは役員会の考え方と基本的に違うわけであ
ります。われわれは、裁判をやっていても、その裁判にかかわる部分について
は、これは国会でお話しになる必要はない、それを拒む権利があることは当然
ですけれども、それだけに尽きるものではなくて、政治的な責任もあると。そ
う考えたからこそ、役員会で今まで政倫審の議論をしてきているわけでありま
す。そういう認識の違い、前提の違いということはあります。いずれにしても
党の中でさまざまな議論はあってしかるべきだと思っています。それ以上のこ
とはお答えする必要はないと思います。

【記者】先ほどの役員会での「幹事長一任」というのは、多数決でお決めにな
ったのか、それとも全会一致か。どのような形だったのか。

【幹事長】多数決ではありません。こういった考え方を集約して、それに対し
て反対論はありませんでした。

【記者】「幹事長一任」ということだが、小沢氏が自ら出席がない場合とか、
そういった確認事項もあるが、期限というのはどう切っているのか。年内とか、
通常国会も始まるので、いつまでにそうでなければ、党で決めるということか。

【幹事長】あまり時間をかける問題ではないだろうと思っております。

【記者】今までも小沢氏に国会招致を求めてくる機会はあったと思う。なぜこ
こで、このタイミングで、どんな思惑で小沢氏に国会招致を求めていくのか。
なぜ今なのか。

【幹事長】そのことは先ほど説明したと思いますし、ここ(記者会見)にずっ
と出席しておられる方はよくわかっているわけです。もう2カ月ほど前からこ
の問題は役員会で話し合ってまいりました。そして政倫審に出席することが望
ましいということもその間確認して、私はそのことを踏まえて小沢氏と会った
りしてきたわけであります。

ただ、先ほど言いましたように、途中で予算が非常に微妙な段階になりまし
たので、そのことによって悪影響があってはいけない。このことが悪影響を及
ぼしてはいけない。いわば相手に1つ交渉の材料を与えるようなことになって
はいけないということで、途中少し歩みを遅くしていた、そういう場面はあり
ました。その間「どうして幹事長はちゃんとやらないのか」と、ずいぶんお叱
りも皆さんからいただいたわけであります。そこは私は我慢しておりました。
やはり予算が最優先ということであります。その予算も終わりましたので、ま
た動きを始めたということで、何の思惑とかそういうことはありません。全く
ありません。

【記者】先ほど「時間をかける問題ではない」とおっしゃったが。

【幹事長】あまりね。

【記者】かねてからこの問題について、政倫審の出席が必要な理由として、国
会対応を理由に挙げていらっしゃったが、時間をかける問題ではないというの
は、通常国会までにこの問題を解決するという理解でよろしいのか。

【幹事長】具体的なことは申し上げませんが、この問題が国会における、国会
の運営の妨げの1つの原因になっている。すべてと言うつもりは私にはありま
せん。1つの原因になっている。野党は現に幹事長会議を開いて私を呼んで、
「一体どうなっているのか」ということを厳しく叱責したわけであります。

それからもう1つは、やはり各種選挙に影響を及ぼしかねない。これも理由
の1つであります。すべてではありません。しかし、1つではあるということ
ですから、なるべく早くこういった問題を解決していく必要があるということ
です。

【記者】小沢さん側は「やましいことは何もない」とおっしゃっているが、実
際には小沢さんを国会招致した場合、具体的にどの点について説明してほしい
と思っていらっしゃるのか。

【幹事長】それは私の口からあまり具体的に言わないほうがいいと今まで判断
してきております。ある意味で、与党が何か「元代表にこういう問題がある」
と言うのは、私は穏当ではないと考えてきているからであります。ただ、「ど
ういう問題が」というのは、まさしくメディアの皆さんが「説明責任が不足し
ている」と盛んに言われてきたわけですから、むしろ私はあなたにお聞きした
いですね。

【記者】先ほどおっしゃった「幹事長一任」という結論を聞いていると、結局
何も進んでいなくて、幹事長一任だけが決まって、今までと状況が変わってい
ないようにも見えるが、今回の役員会で「議決してでも」という話は持ち出し
たものの、反対があって頓挫したということでよろしいのか。それとも、そう
いう話自体持ち上がっていないのか。

【幹事長】先ほど「1」「2」と申し上げたことに尽きていると思います。こ
れが前回と一緒だというのは、それは勝手な解釈だと思いますが、そう考えら
れる方はあまりいないのではないでしょうか。

【記者】自民党の石原(伸晃)幹事長が「自民党は一貫して証人喚問を求めて
きた」と言っている。この政倫審が実現しても、証人喚問が実現しない限り、
国会対策上の障害の排除にはならないのではないかと思うが、その点に関して
はどのようにお考えか。

【幹事長】社民党は「政倫審」なんですね。確かに他党は「証人喚問」と言っ
ております。ここはやはり政倫審でどれだけ説得力のある話をされるかが非常
に重要だと思います。そのことによって多くの国民の皆さんが納得されれば、
私は野党のいろいろな主張も力を失うと考えております。

【記者】この一連の動きは、国民の目には「民主党がゴタゴタしている」よう
に映っていると感じる。国民から冷たい目で見られていることについてはどう
思われるか。

【幹事長】それは報道にもよると思うんですね。何か権力闘争をしているかの
ような報道も目立ちます。そういうことは全くありません。私が目指している
のは、国民の皆さんが「説明が不足している」と言われている、それを小沢さ
んとしても、あるいは民主党としても、きちんと説明する、そういう状況をつ
くり出したい。そのことに尽きるわけです。

【記者】ここ20年間ぐらい、「離党」「新党」というのが12月の季語にな
るのではないかというぐらい、たびたび繰り返されてきている。国民の間で、
また離党が出てしまうのではないか、民主党が分裂してしまうのではないか、
2つに割れてしまうのではないか、そういった不安があるようだ。国会を動か
している秘書や職員、そういった裏方さんの間でも、12月というと、どうし
てもそういうトラウマというか、そういったものがあるようだ。幹事長として
そういった不安にどのように答えになるか。

【幹事長】そういうご心配をいただく必要は全くありません。

【記者】こういう質問をすると、幹事長から「仮定の質問にはお答えできな
い」と言われるのを承知であえて質問するが、政倫審招致にこれまで応じてこ
なかった小沢元代表が今回応じるとはどうしても考えられない。小沢さんが断
ってきた場合、岡田幹事長はいかがされるか。

【幹事長】そういう仮定の質問にはお答えできません。ただ、小沢元代表も
「国会で決めれば、それに従う」とも言われているわけで、役員会で今申し上
げたような考え方を示したことは、それに近い状態であることはご理解いただ
けるのではないかと思います。

【記者】「先ほどの役員会で、一任取りつけに反対はなかった」と幹事長はお
っしゃったと思うが、例えば国会招致そのものへの反対とか、予算編成をやっ
ているこの時期には反対だとか、そういう意見もなかったのか。

【幹事長】そういうことは言っておりません。質問には私、お答えしただけで
す。いろいろな議論は当然ありました。最終的には、しかし「一任する」とい
うことで、それに対する反対はありませんでした。

【記者】今日役員会で、役員会のメンバー全員がそれぞれこの問題についての
意見を述べたのか。もう1つは、役員会メンバーの中でも参議院側に反対意見
が多かったと思うが、輿石(東)参議院議員会長はじめ参議院側の方々はどう
いう意見を述べられたのか。

【幹事長】中身は言わないほうがいいと思うんですね。それぞれ意見を述べら
れました。発言しなかったのは、玄葉(光一郎)政調会長は、大臣だというこ
ともあってご発言がありませんでしたが、他の方は、私の記憶では全員発言さ
れたと記憶しております。輿石会長には最終的にまとめ役として非常に有益な
ご意見をいただいたということです。

【記者】小沢さんの政倫審招致については、FNNの世論調査だと85・9%
の人たちが「望ましい」「政倫審に出席すべき」と考えている。幹事長の考え
としてはこういった世論もしっかり考えて政倫審への出席を求めていくのか。

【幹事長】私は世論に一喜一憂しないという考え方ですが、しかし、この問題
はずっと数カ月前から提起されてきていて、一貫して多くの方々が「説明が不
足している」と受け取られているわけです。やはり責任ある政治家たるもの、
疑惑を持たれれば、自ら国会に出てきてその疑惑を晴らす、説明するというこ
とは、私は基本的に必要なことではないかと思っております。

【記者】先ほど役員会の前に、有志の議員の方が幹事長と面会されて申し出を
された中で「前例のない政倫審の議決をするに当たっては、政治倫理に著しく
反するという申立書が必要だ」という主張があったと思う。これについて幹事
長はどのようにお考えなのか。特に一昨日、広島でのぶら下がりでは、小沢さ
んの問題について「やましいところはないと思う」という発言もされていると
思うが、そのあたりはいかがか。

【幹事長】申し立てを行うかどうかということはまだ決まっておりませんので、
つまりご本人が自ら出ると言われればその必要はないわけで、そういう意味で
仮定の議論にはお答えできないということです。

まあ、何といいますか、そのことをあまり具体的に言わないほうがいいと思
うんですね。与党の幹事長ですから、わが党の元代表についてこういう疑惑が
ある、などと言うことは避けるべきことであると私は思います。ただ、必要が
あればその必要な範囲において述べなければいけない、そういう場面は将来あ
るかもしれませんが、それは仮定の議論です。それ以上のことは申し上げませ
ん。

【記者】岡田幹事長はこれまでの会見等で、野党が政倫審や国会の招致を求め
てきたときに、「野党が何を聞きたいのかわからない」ということで拒否する
姿勢をこれまで示してきたと思う。今回、政倫審の招致に踏み切ったというこ
とは、野党が何を聞きたいのかわかったのか。それとも野党が聞きたいことは
わからないが、考え方を変えたのか。

【幹事長】いくつかのことは想定できると思います。それ以上は、自ら出てこ
られればそういった議論は不要ですので、私は深入りするつもりはありません。

【記者】幹事長はこれまで、小沢さんには法的責任と政治的責任と、別に果た
す必要があるとおっしゃっていると思うが、政倫審で政治的責任を果たす時期
だが、強制起訴されて法的責任が問われる手続きが始まる前に行うべきだとお
考えになるか。

【幹事長】そういった議論よりも、なるべく早くと、いろいろなことを考えて、
と申し上げました。必ずしもそういう強制起訴を念頭に置いているわけではあ
りません。これはまだ事実として、ない段階ですから、これまた議員の身分に
とって非常に重要なことを、何か仮定の議論として行うことは、私はできるだ
け避けるべきだと思っています。

【記者】30人ほどの議員が幹事長に申し入れをしたとネットのニュースで見
た。古い話だが、岡田さんも1年生議員のときに、当時の宮沢喜一自民党総
裁・総理のお宅に20人ぐらいで押しかけて直談判して、翌日の党総務会を実
力封鎖しようとしたところのテレビ映像が最近たびたび出る。あのときも後ろ
盾というか、小沢さんという人が後ろにはいた。まあ、後ろにいたというか、
小沢さんが岡田さんの後見人だったわけだが、今、17年たって逆に申し入れ
をされて、今回の30人の議員、青雲の志は岡田さんの若いころと変わらなか
ったか。

【幹事長】先ほども言いましたように、「裁判になっていることは国会で説明
する必要はない」という前提に立って、4つの項目のうちの1つがそう書いて
ありますので、そこは前提が違うということは申し上げました。

宮沢さんのご自宅に押しかけたことは私の懐かしい思い出の1つですが、そ
のときに宮沢さんは、夜、突然お邪魔したにもかかわらず、大変丁寧に応対し
ていただきました。そこは、私は、非常にいい、強く印象を持ちましたので、
なるべく今日も、最初は「院内で」と連絡してあったのですが、皆さん党本部
にお集まりだということで、いったん私は院内に行ったのですが、党本部に戻
りましてお話をさせていただいたということです。なかなか宮沢さんのような
応対になったのかどうか、しかし、誠実に私は私の考え方をお答えさせていた
だいたつもりです。

【記者】この件で、役員会の前に菅代表とどういった意見交換をされて、どう
いった指示があったのか。また役員会終了後に菅代表にどういった報告をされ
て、どういった受け止めがあったのか。

【幹事長】今日、前後に何か連絡を取ったということはありません。基本的な
考え方などは、常々お話をしておりますので、今日のために何か連絡を取った
ということはしておりませんし、あと、もちろんいろいろな連絡はとらせてい
ただいております。そこは菅総理も言われる通りなのですが、やはりこの問題
は党の問題でありますので、党の最高責任者は幹事長です。総理には重要な総
理としての仕事をたくさんしていただかなくてはなりません。特に今は予算期
で重要な判断を求められております。ですから、基本的には、これは私の責任
でやらせていただいております。

【記者】今後の役員会の運びについてだが、今日「幹事長一任」が確認された
ということで、次回以降の役員会でこの問題について議論することはないのか。
また、今後の展開、状況に応じて、これまで棚上げになっていた党としての措
置または処分についても議論に及ぶことはあるのか。

【幹事長】前段はなかなかいい質問だったと思いますが、輿石会長とも相談し
たのですが、ここで一任を受けたので、役員会で頻繁に取り上げることはもう
必要はないだろうと、そういう結論になりました。この一任いただいた枠の中
で幹事長が責任を持って対応していくということです。もちろん必要に応じて
総理や輿石参議院議員会長とはご相談していきたいと思っております。

それから処分とか措置の話は、ちょっと今は念頭にありません。とにかくこ
の問題をまずしっかりさせないと。2つの問題を同時にやっていくことは、私
は民主党にとって決していいことではないと思いますので、まずこの国会にお
ける説明をしていただく、何らかの形で、ということを実現していきたいと考
えております。

【記者】早急に小沢元代表に話し合いを行うための申し込みをしたいというこ
とだが、それは年内にということでよろしいのか。

【幹事長】早急にというのは、申し入れを早急にという意味で、今日にでもま
ず事務的に「こういう役員会の一任を受けたので、ぜひお会いしてお話がした
い」ということを、事務所の責任者の方に、党の事務方の責任者から通知した
いと思います。

【記者】昨晩、ホテルニューオータニで、鳩山前総理と小沢元代表と輿石参議
院議員会長が会食された。そこの話し合いで、この問題をめぐって党に亀裂が
入るかもしれない、みたいな意見が交わされたようだが、それについて幹事長
は、現在小沢さんの問題をめぐって党に亀裂が入っている、入るかもしれない
とお考えか。

【幹事長】いや、それはちょっとよくわからない話で、先ほど申し上げました
ように、小沢元代表に国会の場において国民に対して説明していただきたいと
いうことに尽きますので、何かそれが党に亀裂を生むとか、そういうことでは
ないと私は考えております。

【記者】そもそも小沢さんが招致に応じる見通しはあるのか。

【幹事長】いや、そういうことを言われても、基本的にはご本人が自ら出てき
ていただくことが望ましいと申し上げているとおりです。私は、それは党にと
ってだけではなくて、小沢さんにとっても、説明を自らされることは望ましい
ことではないかと。これはもちろん私が言う話ではないかもしれませんが、そ
う思っております。

【記者】先ほど、輿石さんから有益なご指摘をいただいたということだったが、
それは先ほどお答えになった「役員会でもう頻繁にこの問題を取り上げる必要
がない」という指摘をいただいたのか。どういう指摘をいただいたのか。

【幹事長】いや、その中身は、私はお話しいたしません。お互いしっかりと連
絡をとりながら役員会は進めさせていただいております。

【記者】先ほど「国会で説明されれば完結する話」とおっしゃったが、小沢さ
んが強制起訴されることはほぼ確実である状況で、これまで民主党議員が起訴
されたケースでそのまま党籍を残された場合はないが、本当にこれで完結する
お話ととってよろしいのか。

【幹事長】国民が「説明が足らない」と言うことについて国会で説明されれば、
それで私はかなり解決されるのではないかということを申し上げたわけです。

【記者】仮に小沢元代表が政倫審に出た場合、そのことによって政治ショー化
して、さらに党内の支持率というか、そういうものが落ちてしまう懸念はない
か。

【幹事長】仮の話はあまりしたくはありませんが、やはり今まで数々の政治家
が、そういった自らに降りかかった疑惑を晴らすために国会の場に出てきて説
明をされたということで、そのこと自身が政治ショー化しているとは、必ずし
もそうは考えてはおりません。もちろんそうならないように、それは党として
も努力しなければいけないと思っています。

【記者】国民への説明をしっかり果たそうと思うのであれば、一応非公開が原
則である政倫審ではなくて、証人喚問にするべきではないかという指摘もある
と思うが、その点はいかがか。

【幹事長】公開・非公開は、政倫審か証人喚問かという問題とは別の問題です。
証人喚問はいつも公開だということではありません。政倫審もいつも非公開だ
ということではありません。

【記者】今日一任を受けたということだが、この役員会の流れは岡田幹事長に
とって想定どおりだったのか。

【幹事長】これは2カ月ほど前から1つ1つ、一歩一歩、手順を踏んで進めて
きたことであって、そういう意味では少し時間がかかり過ぎているとは思いま
すけれども、そういった、予定したといいますか、想定外のことは特にありま
せん。

○茨城県議選の結果について

【記者】現有と同じ6議席という結果に終わり、擁立した4分の3の候補が落
選した結果の受け止めと、今日の役員会ではどういった議論があったのか。

【幹事長】(渡辺周)選対委員長からも「大変残念なことであった」という説
明がありました。私も2回入りましたけれども、その入ったところではかなり
盛り上がっている印象は受けましたが、結果を見ると(議席が)増えなかった
ことは非常に残念なことで、多く立候補していただいた方々にも申しわけない
と思います。




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