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2002.12.11|その他

代表選挙政見表明演説


私は9月の代表選挙で出馬をしなかった。野党第一党の代表は総理大臣候補者であり、私にはまだその準備ができていないというのがその理由だった。しかし結党以来の危機に直面してすべてを捨てることにした。民主党がなくなっては自分が10年間頑張ってきたことが無に帰してしまう。政権交代可能な政治を実現することができなくなる。そういう思いの中で今回の代表選への出馬を決意した。

私は10年前に自民党を離党した。野党の出した宮澤内閣不信任案に賛成投票をした上での離党・新党結成だった。それから10年ただひたすら政権交代可能な政治を目指してきた。いまの民主党をみるとき、この10年は何だったのかという無念の思いで一杯だ。それぞれ歩んできた道は違っても4年前にいまの民主党を結党以来苦労をともにしてきた皆様の中にも同じ思いの議員も多いと思う。

若い議員からは街頭演説をしてもビラをとってくれない、人が集まらない、掲示板をはずせと言われたという悲鳴が聞こえる。民主党の支持率は5%を切った。まさに結党以来の危機だ。

なぜ民主党が国民から見放されようとしているのか。理由はいくつもある。一番大切なことは一人一人が自らを振返り反省することだ。特定の人や特定のグループに一方的に責任をおしつけている間はこの党に未来はない。そしてこの危機にあたって人気のある代表を選びその人気にたよって選挙を乗り切ろうという安易な考えは捨てるべきだ。今の危機は目先を替えただけで乗り切れるものではない。まず我々一人一人が何が悪かったのか真剣に自己反省する必要がある。

いつの間にか我々は現状に甘んじてはいなかったか。自らを主張するに熱心すぎて、我慢し協力するという気持ちを失ってしまったのではないか。その結果として政権交代し日本の政治を変えるという大きな目標を見失っていなかったか。もう一度この党で政権交代を行い、日本の政治を変えるという結党の原点に戻ることだ。意識を変えることだ。

我々自身の意識改革とともに重要なのが党改革だ。民主党自身が国民の信頼に値する党に大きく変わらなければならない。私は代表選立候補にあたっての公約を配布した。私が代表に選ばれればこの公約を実行する。日本の改革を目指す政党は自らが痛みを乗り越える改革者でなければならない。国民の信頼に足るすばらしい政党をつくりあげよう。以下そのポイントを述べる。

まず直ちに実行することとして、全議員で党再生に向けての建設的な議論をはじめよう。党の意思決定は十分な議論を前提に、最終的には多数決によることを党規約に明記する。

1月の党大会までに行うこととして民主党と民主党所属議員の説明責任を果たすための具体策を決める。例えば党の決算への外部監査の強化、情報公開の徹底などだ。秘書制度改革など先送りにされている制度改革についても結論を得る。

遅くとも1年以内に行うこととして、労組など支援団体との良好な関係を早急に再構築する。野党結集については鳩山代表の思いを受け継ぎながら党内での議論を進める。「2020年ビジョン」を策定し民主党の目指す日本の姿を明らかにする。

国会においては改革先送りの小泉政権と厳しく対決し、構造改革の推進と同時に国民生活に密着した身近な政策も力強く訴えていく。重要法案についても結束して行動し、信頼される党であることをアピールする。民主党議員一人一人の実力はすばらしい。それが総合力として結集できるようにすることがリーダーの役割だ。

以上のことを着実に行う中で党の一体感や政権獲得に向けての共通認識を深め国民の民主党への信頼を取り戻す。政権政党としての期待感を高める。次の衆議院選挙勝利への道筋をつける。

この代表選挙は民主党が政権交代可能な政治の担い手になりうるのかが問われるラストチャンスだ。民主党がこのチャンスを失えば日本の政治の再生そのものが10年遅れる。民主党の問題というよりは日本の政治の問題であり、我々は国民に対して責任を果たしていかなければならない。

最後にこれから行われる投票は皆さん一人一人の政治家としての判断が求められている。誰かに言われたとかどのグループに属しているというのは関係ない。リーダーを選ぶことが自ら決定できないというのなら政治家の資格はない。皆さん一人一人の日本の政治の再生にかける思い、判断を心より期待する。

この民主党のピンチは大きなチャンスだ。我々が危機感を共有することができれば大きな力が生まれる。日本の将来のために力を合わせよう。新しい民主党、未来のある日本を今日からスタートさせよう。私がその先頭に立つ。皆さんの心からのご支援をお願いしたい。




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