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2010.07.28|TALK-ABOUT [ブログ]

ASEAN関係会議――米中なども交えて地域の問題を議論

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今日は、ASEAN(東南アジア諸国連合)関係の会議についてお話ししたいと思います。

21日の朝、ベトナムのハノイに着きました。アフガニスタンのカブールからハノイというのはなかなか大変な旅でして、飛行機の便がいいものがなかったので、カブールからインドのデリーに飛び、そこからタイのバンコク、そしてハノイということで、2度乗り換えをして、しかも夜でしたから、細切れに寝ながらの旅になりました。

私もそう若くはないので、なるべくこういうことは避けないと、と改めて感じたところです。

ハノイでのASEANの会議は、私が到着した時点では、ASEANの国々が集まってすでに会議を開いていましたが、そこに、日本とASEAN、あるいは、ASEAN+3――これは、日本、中国、韓国とASEAN――など、それぞれの会議が2時間半程度開かれました。

それから、ASEANの中の、メコン川流域の国々(ベトナム、カンボジア、ミャンマー、タイ、ラオス)と日本の会議も開きました。そして、その合間を縫って、各国の外務大臣との個別会談を行いました。その中には、米国のクリントン国務長官や中国の楊潔篪(ヨウ・ケツチ)外相、パキスタンのクレーシ外相など、いろいろな方と会談をしました。

結局今回は、旅全体で15人の外務大臣と、30分から1時間くらいの外相会談を行ったことになります。したがって、こういう国際会議は、会議もさることながら、その場を利用して、非常に効率的に多くの外務大臣と意見交換ができるメリットも、改めて感じたところです。
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さて、そのASEANの会議の中で特に注目を集めたのが、ARF(ASEAN地域フォーラム)です。ここでは、地域の安全保障環境について議論しました。

大きな争点、というか議論の種は2つです。1つは、やはり北朝鮮の問題。これは、日本と韓国、米国が歩調をそろえて北朝鮮を非難し、韓国は強く謝罪を求めました。他のASEANの国々も、強弱はあっても、かなり北朝鮮を非難しました。おおむね歩調は合った気がします。

北朝鮮は厳しく反発をしまして、作ってきた演説を大声で読みました。その中に、韓国が各国の協力を得て行った調査結果について、「これはでっち上げ」と発言がありましたので、私からは、「そういった考え方は受け入れられない」と申し上げました。

もう1つは、南シナ海の問題です。ここにある南沙諸島、あるいは西沙諸島の領有権をめぐって、中国、ベトナム、その他の国々がそれぞれ領有権を主張して、どうやって解決していくかについて、現状について、中国を名指しにこそしませんでしたが、ASEANの国々は懸念を表明しました。

アメリカも中国に対して、同様に懸念を表明しました。私も、「この東アジア地域は海でつながっているので、やはり、平和的に船が運航できることは非常に重要である。したがって、ASEANの国々と中国はよく話し合うべきだ」と申し上げました。

中国側からは、「これは2国間でやる話であり、それぞれの国と中国がやればいいのだ」という趣旨のかなり強い発言がありました。私からは、「そうは言っても、これは、こういうARFなどの場を通じて、一緒になって平和の海にするための議論をしていくべきだ」と申し上げました。

こういう会議もたくさんの国が出ていますので、なかなか意見のやり取りがそう活発に出来るとは限りません。ですから、どういう順番で発言していくかは、物事の展開にとって非常に重要です。

今回、韓国はかなり早めに発言しました。当事国ですから当然だと思います。ずっと他の国が発言していって、私は、中国か北朝鮮が発言したら発言をしようと思っていたのですが、最後残った4カ国で北朝鮮が発言し、次に、クリントン長官が発言し、そして、私が発言し、最後に中国の楊潔篪外相が発言する順番になりました。

しかし、楊潔篪外相の発言に、私としては若干必ずしも納得できないところがありましたので、もう一度私から多少発言をしました。

こういった会議をどのように有利に展開していくかは、なかなか難しいところがありますが、今回、ASEANの国々や韓国が懸念している問題について、日本とアメリカはそれをよくサポートできたと思っています。

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