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2010.04.20|TALK-ABOUT [ブログ]

安保理議長―「平和構築」をテーマに日本の存在感を示す

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木曜日(4月15日)の夜から日曜日(同18日)にかけて、国会のお許しもいただき、国連(米ニューヨーク)に行ってきました。

日本は現在、国連安全保障理事会(安保理)の非常任理事国ですが、安保理では、構成国が1回ずつ議長を順番に務めるという仕組みがあります。そして、議長国はその特権として、自ら設定したテーマで、一日議論を安保理の中で行うことができるようになっています。

この4月は日本が議長を務める月であり、普通は国連大使が議長を行いますが、この機会をとらえて、私が行って安保理の議長席に座り、「平和構築」というテーマで議論をしてきました。大変有益でした。

安保理のメンバーだけではなく、シエラレオネや東ティモール、あるいはボスニア・ヘルツェゴビナ、アフガニスタンといった国の閣僚にも来ていただき、突っ込んだ意見交換をしました。

紛争があり、そしてその紛争が終わって、通常PKO(国連平和維持活動)などが国連から派遣され、それ(PKO活動)が終わって選挙をやり、新しい体制ができます。普通ならそこで本当の平和の歩みが始まるのですが、残念ながら、また数年内に紛争国に後戻りしてしまうケースがかなり多く、切れ目のない1つの政策の体系が必要となります。それが「平和構築」です。

選挙の終わったあと、例えば、その国が一定の経済成長を遂げ、安定した生活が出来るようになるところまで持って行かないと駄目です。

その過程で、例えば内戦の場合では、戦って負けた方にもチャンスが与えられ、そして和解がきちんと出来ること、そして若者が、銃を持つのでなく専門知識や経験を持って職業に就くことができるようになること。

そういったことをしっかりとやっていこうということで、国連の中でも「平和構築」の問題は、日本もかなり中心となってやってきましたが、この議長月に集大成として議論を行いました。

いろいろな国を見ていても、平和はなかなか簡単には訪れません。国際社会は、PKOや選挙監視、その後の開発を別々ではなくて1つの流れの中で、パッケージとして取り組んでいかなければなりません。

この問題は、日本としても、これからもしっかりと力を入れてやっていきたいと思います。過去に日本がカンボジアで行ったことは、まさにそういったことであり、そういう成功事例を持っています。

安保理の議長席に座り、木槌をトントンと叩いて、議事を進行していきました。ある意味では国会に似ていて、まず形式的に、議長はどういう人の発言を認めるかについての確認を行わなければなりません。

英語で書かれた文書を読めば済むと言われればそのとおりですが、あんまり英語の得意でない私としては、議長をやり、日本の考え方をこれまた英語で説明するということで、結構苦労したところです。

しかし、それなりに私の英語も通用するなと思った次第です。これからは、なるべく演説などは英語でやったほうがいいのかなとちょっと思いました。

いずれにしても、安保理の議長という得難い経験をさせていただきました。非常に良い経験を、外務省の皆さんや国連の潘基文事務総長のご協力のおかげで出来、また、日本としての存在感を示すことができたと思っています。

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