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2009.04.07|TALK-ABOUT [ブログ]

オバマ大統領核廃絶演説――道義的責任への歴史的言及

アメリカのオバマ大統領が今後の核廃絶に向けての政策について、演説をしました。その中で、核を使用した唯一の国としての道義的責任ということに、アメリカの大統領として初めて言及されました。そういう意味で、これは歴史的な演説だと私は思います。

この核の拡散、つまり、核をいままで持っていない国が核兵器を持つこと。そして核の軍縮、核保有国がその持っている核を減らしていくこと。このいずれも、ここ数年は全く世界の動きが止まった数年間だったと思います。

その根本にあったのは、もちろん核の拡散が進んだ。インドやパキスタンが核実験をしたり、あるいは北朝鮮やイランでの核の疑惑。そういったこととともに、やはり最大の核保有国であり、そしてオバマ大統領の言うところの核の唯一の使用国でもあるアメリカが、核の先制使用を肯定したり、まさしく核軍縮・核不拡散と逆行するような言動を繰り返したことが、世界の核軍縮・核不拡散の流れに大きなマイナスの影響を及ぼしてきたと思います。

しかし、大量の核を持つということは、偶発的にそれが使われたり、事故が起きたり、あるいはテロリストの手にその核が渡ったりと、そのリスクがそれだけ増えていくわけですので、核の不拡散、そして不拡散を言う以上、核をすでに持っている国の核軍縮、これを車の両輪として、しっかりと進めなければなりません。

オバマ大統領の演説はそのことを改めて確認をさせ、そして1つの大きな流れを作り出すのではないかと、そのことに期待を抱かせるものです。

私もここ数年間、「民主党核軍縮促進議員連盟」を作り、党の中で核不拡散・核軍縮の議論を進めてきました。東北アジア非核兵器地帯構想、条約案も発表させていただきました。

そのことに加えて、私がもう1つ申し上げたいのは、いま核を持っている国が、核を持っていない国に対して核兵器を使用することは、そのこと自体が違法であるという規範を、是非国際的に確立できないかということです。

本来的には、核のような無差別大量破壊兵器は、核を持っている国に対してであれ、持っていない国に対してであれ、使用すること自体が国際法違反、無差別殺人ということになる可能性が極めて高いわけですが、そこまで一挙に行くということになりますと、いま核を持っている国がすべて、ただちに核を捨てなければいけないということになりかねないわけで、段階を踏むとしたら、まず核を持っている国が、いままで通り核軍縮を進めなければいけないのは当然ですが、同時に、核を持っている国が持っていない国に核を使用することが、即無条件で違法であるという国際的な規範を確立し、そして、核兵器というものが核を持っている国の間でしか使えなくなる、そういう状態をつくり出していくことが、私は核の不拡散・核軍縮を実現していくための重要なステップになるのではないかと考えているところです。

これからそういったことも含めて、また民主党の中でしっかりと活動していきたいと思いますし、そして、いま国際的には、オーストラリアのエバンズ元外務大臣と日本の川口順子元外務大臣が中心になって、今年の秋までに、この核の問題に対する新たな提言をまとめる議論がなされています。

これはオーストラリアの主導で行われているものですが、そういった議論と合わせて、大きな核の不拡散、そして軍縮の流れをつくり出していきたい。

将来核のない社会、それは理想かもしれません、理想に過ぎないかもしれませんが、しかし、目指すべき大事な理想として持ちながら、そのために重要な一歩をまず進めていきたいと思っています。

*東北アジア非核兵器地帯条約(案)

→ http://www.katsuya.net/upload/pdf/joyaku.pdf

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