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2008.07.09|TALK-ABOUT [ブログ]

サミット――今後に不安を感じさせる期待外れの結果


北海道洞爺湖サミットで、地球温暖化問題について一応の結論が出ました。

もちろん、これから中国やインドなど他の主要排出国を含めた議論が行われるわけですが、G8の中では極めて期待外れな結論になったと言わざるを得ないと思います。

まず、2050年についてどこまでコミットするかと。昨年のG8サミットでの表現からどこまで前進するかということに関しては、「気候変動枠組み条約の他の締約国とともに、50%削減を達成する目標というビジョンを共有する」と非常に官僚的な書き方で、「目標というビジョン」を共有するという、何を言っているかサッパリわからないですが、とにかく何もないよりはマシなので書いたというぐらいの意味しかないと思います。


そして、2050年に先進国では60~80%削減という、いわば暗黙の前提として議論しなければならない、そういう数字について触れられることは全くありませんでした。

中期目標についても、これを日本は必要だと言いながら、今年は出さないと。交渉上の問題もあるということですし、アメリカのブッシュ政権はそもそも数字に否定的だということもあったと思いますが、「野心的な中期の国別総量目標を実施する」と書いてあるだけです。

我々が考えてきたなかで、まとまらなかったよりはよかったものの、ほとんど意味のないまとまり方、表現であったということは言わざるを得ないと思います。ブッシュ政権が非常に後ろ向きであるという困難さはあったにしろ、このサミットの結果は非常に残念です。

私も月曜日には札幌に行き、NGOの皆さんの開かれたパネルディスカッションにも参加をして参りましたが、世界に大きく発信をするこのチャンスをみすみす逃してしまったと言わざるを得ないと思います。

最終的なゴールが来年12月のコペンハーゲンでのCOP15であると言われていますが、果たしてアメリカの大統領が代わって動き出して、先進国がまとまり、そして途上国も含めて1つの合意に達する――。来年の12月までにそれが果たして可能なのだろうかと。かなり不安を感じざるを得ない今回のG8サミットでの結論であったと思います。

北海道洞爺湖サミット「環境・気候変動」成果文書について(談話)



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