ホーム > トピックス > TALK-ABOUT [ブログ] > ワクチン接種―工夫して、効率的な体制を

トピックス

ワクチン接種―工夫して、効率的な体制を

地元でもワクチン接種が始まりました。年少者を除くほぼ全国民に接種するという大規模な、そして感染拡大を抑制し命を守るという極めて大切な事業です。まずは迅速かつ混乱のない接種がなされることに国、自治体協力のもと全力投球することが必要です。加えてワクチンの有効期限はまだ明らかになっていませんが、半年か一年後には再接種が必要となる可能性が高い以上、全国の接種の現場の経験を共有し、持続可能な、よりよい仕組みを整えていくことが大切です。

 私の地元三重3区は三市五町で構成されていますが、やり方はそれぞれ違います。(*下記)全国で見ればさらに様々なユニークな取り組みも行われているはずで、政府はその情報を集約して、夏の65歳未満の人々への接種や次回以降の接種に生かしてもらいたいと思います。

 私の地元での取り組みをお話します。まず、接種券の発送と予約について。生まれた年月日の早い方から順次発送しているところが多いのですが、電話やWEB予約が一時的に集中しないために、接種券の発送を細かく区切って行う方が混乱が少ないようです。例えば菰野(こもの)町は、生年月日の早い方から300人づつ間を空けて順次発送しています。
 
 ユニークなのは、いなべ市です。原則日時指定で地域別に接種券を発送、都合の悪い人のみ電話で日時を変更することになっています。指定された日時で問題なければ予約の必要はないのです。時間に余裕のある人が多い高齢者に対しては無駄とストレスの少ない良い方法ではないかと思います。地域ごとに同じ日時で発送しているため、老人会単位で接種場所(いなべ総合会館)との送迎バスが用意されています。老人会や自治会がしっかりしていて地域のまとまりがあるところ以外では実現困難との指摘もありますが、今後参考にされるべきと思います。
 
 接種場所については、人口の少ないところは多くが集団接種会場のみとなっていますが、人口の多い四日市市や東員町は、医療機関でも可能としています。集団接種会場の接種は毎日ではなく、医療機関の休診日である木曜日や週末を充てているケースもあります。医師・看護師の確保ができなければ大きな会場を確保しても稼働率は低下してしまいます。中川全国医師会長は全面協力を約束してくれています。今後医療機関の休診日の変更など集団接種会場の円滑・効率的な運用のための対応が必要ではないかと思われます。また、65歳未満の人々の接種にあたっては、早朝や夜にも接種可能なような工夫が必要になると思います。
 
 桑名市は大規模接種会場は設けず、市内70カ所の医療機関のみで接種を行うこととしています。市民はかかりつけ医など近くの医療機関に電話してアポを取り、接種を受けることになります。地域の医師会との連携が十分とれていないとできないことで、全国的にもめずらしいのではないかと思います。普段診てもらっている医師だけに問診などもより安心感があると思います。

 菅総理は東京と大阪に大規模接種会場を設置して、自衛隊の医療スタッフを投入することにしています。他の先進国と比べ接種が大幅に遅れてしまった以上、必要なこととは思います。しかし、自衛隊の本来業務もあり、いつまでも続けられることではありません。また、大規模接種会場を国や県が主導して設けても、医師や看護師が手当てできなければ市町村との取り合いになってしまいます。打ち手を確保することは当面大切なことで、検討が伝えられる薬剤師の他に医学部生や看護学生の投入も含めて早急に検討すべきです。初めてのことで、試行錯誤が必要なのは理解しますが、打ち手の確保などは、前からわかっていたことで、先を見越した準備が求められます。

ワクチンの有効期限は現時点では明らかではありませんが、仮に一年だとしても、年二回接種が必要なワクチンを前提とすれば、更に2億回以上必要ということになります。全員が打ち終わった後に、休むことなく次回の接種が始まるのです。来年以降の次回接種を考える場合には、集団接種会場ではなく、インフルエンザワクチン接種のように医療機関を中心に、企業、学校などでの集団接種を活用した持続可能な接種体制を構築することも考えていかなければならないと思います。

三重3区における各市町の高齢者接種方法の一覧




コメント
  1. むろけん より:

    東京都に住む私が耳にしたワクチン接種の予約に関する話は、インターネットなどに疎い高齢者を困惑させ、電話が集中して繋がりにくいといったお粗末な話が多かったです。関東地区ではその種の報道ばかりでした。

    いなべ市で採られている方法は非常に効率的で、接種する側も受ける人々も労力を節約できているので、まさに持続可能な方法だと感じます。この時期にワクチン接種よりも重要な用事などめったにないわけで、行政側で日時を指定してあげるのはコロンブスの卵的な見事な発想です。

    私の母は桑名市に住んでいますが、掛かり付け診療所へ電話して簡単に予約が取れたそうです。7月10日と31日とやや先ではありますが、早々に予定が決まったことに満足している様子でした。

    RNAウィルスは変異しやすいため、今後新型のワクチンが次々と開発されることと思います。今後は感染の状況を見ながら適切なワクチン接種をして特効薬の開発も進んでいき、10年以上かけて文字通りのwithコロナが実現するのでしょうか。菅政権が唱えたwithコロナはあまりにもタイミングが早過ぎたのと、変異株のリスク管理も皆無であったことで、コロナ禍を一層深刻なものにしました。

コメントを返す

入力エリアすべてが必須項目です。メールアドレスが公開されることはありません。

内容をご確認の上、送信してください。


TOP