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ゴーン日産会長逮捕─報道だけでは分からないことも

日産自動車の再生の立役者だったカルロス・ゴーン会長が、金融商品取引法違反の疑いで逮捕されました。経営者としての能力を高く評価していただけに、私も非常に驚いています。

報酬を有価証券報告書に過少記載したこと、会社の投資資金や経費を私的目的で支出したことなどが指摘されています。事実だとすれば、とんでもないことです。

ただし、①これだけのことが、いままで放置されてきたことに対し、会社のチェック体制に大きな不備があったのではないか、②逮捕されたグレッグ・ケリー氏と2人だけでできることではなく、関係者がかなり多数に上るのではないか、などの疑問も残ります。

また、③高額の住宅利用の問題も、常識外れで不適切なことは言うまでもありませんが、所有権が関連会社にあり、単に利用していたにすぎないのであれば、ただちに違法とまで言えるのか、といった点も問題となるでしょう。今後徹底的な解明がなされることが求められます。

それにしても気になるのが、今後、日産自動車とルノーの関係がどうなるかです。強い関心を持って注視していきたいと思います。



コメント
  1. M.Y. より:

    岡田さんの冷静な御指摘の通り,法人としての日産自動車はもちろんのこと,歴代の役員についても,その責任は問われるべきだと思います。一方で,一般の社員や非正規雇用の従業員,さらには取引先の人たちへの影響を,最小限にとどめてほしいと願っています。そして,他の企業は日産を他山の石としてほしいとも思います。

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