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2011.04.25|記者会見

民主党幹事長としての記者会見(4月25日)

岡田克也幹事長/記者会見要旨
2011年4月25日(月)17時58分~18時40分
編集・発行/民主党幹事長室

★会見の模様を以下のURLで配信しています。
http://asx.pod.tv/dpj/free/2011/20110425okada.asx
http://www.ustream.tv/channel/dpj-channel
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■冒頭発言
○統一地方選後半戦の結果について
○石井選対委員長の辞意表明について

■質疑
○統一地方選の結果について
○復興財源について
○小沢元代表について
○総理の指導力への評価について
○1人別枠方式見直しについて
○外務大臣の外遊日程について
○復興基本法について
○大連立構想について
○外務大臣の外遊日程について
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■冒頭発言

○統一地方選後半戦の結果について

【幹事長】昨日、統一地方選挙の後半が終了いたしました。前半に引き続いて厳しい
結果となりました。この結果を真摯に受け止めて、各都道府県連において総括を行
い、そして全国幹事長会議でしっかりと反省・総括を行いたいと思います。
 今回の結果ですが、公認候補という観点で見ると、例えば市議会議員は善戦したと
思います。しかし、他方で区議会議員は数を減らす結果になりました。それから市区
町村長選挙で見ると、民主党が推薦いたしました候補者は、地方ですから自民党との
ダブル推薦もありますが、26人推薦して18人が当選。これに津と大分と別府とい
う事実上の推薦も加えますと、29人中21人が当選した。逆に言うと8人が落選し
たということであります。自民党は40人を推薦して31人が当選したということ
で、若干、自民党と比べると、特に東京都の区長、現職の自民党候補に対して民主党
が新人で挑むケースで、敗れるケースが目立ったということかと思います。
 それから先ほどの市議・区議で言いますと、区議は皆さんご案内のように民主党は
数を減らしたわけで、市議では374人が389人に15人増やした。これは全体で
は8024名から7104名と1000名近く定数が減った中で、15名増えたわけ
であります。自民党は598から514に84減らしております。あるいは公明党も
974から915に60ぐらい減らしているということですから、社民党も含めて各
党が減らす中で、民主党が15とはいえ増やしたことは、これは健闘したと言えると
思います。
もちろん一部のメディアが伝えますように、当選率という観点から言うと低かった。
候補者をたくさん出したから当然なのですが、いろいろな観点から評価は変わってく
るということだと思います。概して言えば、やはり都市部で十分な結果が期待できな
かったということかと思っております。こういう結果について十分に総括しなければ
ならないと思っております。
 それから今日、私は役員会で申し上げたのですが、今後例えば県会議員を増やして
いくためにどういう方法をとるべきかも、あわせて検討していかなければならないと
思っております。残念ながら、党の今の状況もあったにしろ、なかなか候補者が増え
ない。各都道府県に行って役員を前に、直接私も随分お願いをいたしましたが、二極
分化といいますか、候補者をかなり立てる県連と、それからほとんどいないといいま
すか、数人しか当選者がいない、そもそも候補者がいないという県連に二極化してい
ると思います。そういったことをどう考えるのか。
 私は「三重県方式」と言いますが、公認だけではなくて推薦、それから推薦にもな
らないけれども会派を同じくする人たちを1つに組んで、地域政党としてくくって、
三重県ではそれを増やしてきた。今回も全員が当選したわけですが、自民党を上回る
議席で、過半数には若干足りませんでしたが、堂々の第一党になった。そういうやり
方もあるのかなと。必ずしも公認にこだわる必要はないと思っておりまして、そうい
うことについて今後よく、どういう形がより地方を強固にしていくために必要なの
か。いくつかのパターンを考えていくべきではないか。あまり公認だけに固執する必
要はないのではないかと思っております。
知事についても、例えば1回目に民主党が強力に推して当選した知事であっても、2
回目にはオール与党で出ることがあります。自民党が推薦してしまいますと、民主党
は推薦できない。党本部ベースでは相乗りを認めないということですから、民主党が
つくった知事であっても、2回目、民主党は推薦できない、自民党は推薦するという
ことも起こり得るわけであります。こういったことをどう考えるのかももう少し議論
してみたらいいと思います。そういったことも含めてよく検討してみたいと思ってお
ります。

○石井選対委員長の辞意表明について

【幹事長】今日の役員会で石井一選対委員長が辞表を提出されました。私のところに
事前に持ってこられたわけですが、役員会で提出されたので、役員の皆さんのご意見
を言っていただきました。私は石井さんに「辞めるだけが責任のとり方ではないはず
だ」と。それから「選対委員長だけが辞めるというのはいかがなものか」と申し上げ
たところであります。
 役員会の中でも「総括をきちんとして、そして次を期することが本当の責任のとり
方ではないか」というご意見など、「辞表提出を受理すべきだ」という意見は1人も
なく、何人かの方が、5~6人だったと思いますが、受理すべきではない、出すべき
ではないと言われ、私も石井さんに目の前で辞表をお返ししたということでありま
す。
 選対委員長の責任感はよくわかりますが、ご本人にも直接申し上げましたように、
辞めて済む話ではなくて、やはりしっかりとそのことを責任として受け止めて、そし
て物事を改善していく、次回を期すことが本当の意味での責任のとり方ではないか、
と申し上げたところであります。

■質疑

○統一地方選の結果について

【フジテレビ・橋本記者】候補者が立つ県連と立たない県連と二極化されるとおっ
しゃったが、今回候補者が立たなかったことについて、幹事長が把握している理由・
原因は何か。

【幹事長】理由は多様だと思います。1つは、公認・推薦にこだわるあまり、ハード
ルが高い。地方に行けば、民主党は政権党とはいえ、「やはり自民党だ」という声が
強い中で、自民党には批判的だが、民主党の公認・推薦は必要ないという方もいらっ
しゃいます。逆に言うと、公認・推薦に固執すると、もう出ないということになって
しまう。入り口のところはハードルをもう少し低くしたほうがいいのではないかとい
う感じはいたします。
 それから現職が、新人が出てくることに対してそれをブロックするというか、そう
いうところもあります。例えば5人区で1人当選するなら容易だが、2人になるとど
うなるかわからないと。そういうところは本来であれば県連などの指導力といいます
か、そういうものがより求められることになると思います。いろいろなケースがあり
ますので、大体回ったのでどこがどういう状況かというのはよくわかりましたが、も
う1つ言うと、国会議員がブロックしているケースもあります。保守系の県会議員さ
んなどからも応援してもらっているということで、その秩序を壊したくないという
ケースも結構ありますね。そういったことについて、1つ1つ理由はあるわけです
が、やはり全体として、4年後にはより強固な地方の体制をつくらなければいけない
とすれば、そういうことを1つ1つ解決していかなくてはならないと思います。

【朝日新聞・南記者】愛知6区の補選も含めて、この統一選の結果をどのように受け
止めるのか。また、幹事長ご自身の責任をどのように考えておられるか。

【幹事長】愛知6区については、以前も申し上げたと思いますが、いい候補がいない
ということであれば、立てないというのも選択肢だと思っております。もちろん、で
きるだけ立てたほうがいいことは間違いありません。しかし県連からも、なかなかい
い候補者がいないということで上がってまいりませんでした。そういう中で中途半端
にこちらが本当の意味で推薦できない、あるいは自信を持って推薦できない候補者を
立てるよりは、立てないほうがむしろ党としての責任を果たすことになると。本来で
あればもちろん立てるほうがいいに決まっているわけですが、一定の状況の中ではや
むを得ざる決定であったと考えております。
 全体として統一地方選挙、厳しい結果になったことは間違いありません。それはわ
れわれ政権を取って大きく議席を増やすことを目指しておりましたので、そこから見
ると、残念ながらそうならなかったことは事実であります。
ただ、議席が大きく減ったかといえば、愛知とか大阪とか神奈川とかそういったとこ
ろを除けば、地方はそう減らしたわけではない。むしろ増えているところもあるとい
うのが客観的な物の言い方ではないかと思っております。

【毎日新聞・野口記者】県によっては議席を大幅に減らしているところとか首長が負
けているところがあり、県連の代表が責任をとって辞めるケースが何件か見られる。
こういった動きをどう見ておられるか。

【幹事長】それぞれ県連に事情がありますので、私は、辞めることが責任をとること
にはならないと一般的には思いますが、それぞれの県連の中で、その出された辞表を
受け取るべきかどうか議論されるべきことだと。これは党本部の人事ではありません
ので、それぞれの都道府県連に最終的にはお任せする話だと思っております。

【フリーランス・安積記者】例えば大阪府連の樽床伸二代表は辞表を表明されている
が、これは選挙について責任をとると同時に、党本部に何かしら抗議の意味があると
お考えにならないか。

【幹事長】まだ樽床さんとは話しておりませんが、彼の発言にそういう趣旨があると
は私は理解しておりません。

【フジテレビ・橋本記者】何人かの県連代表が、選挙の責任をとって辞めると言って
おられる。そうしたことが民主党本部としての責任論に影響を与えることはあるか。

【幹事長】影響があるかどうかはわかりません。ただ、各県連の代表がそれぞれのご
判断でお辞めになるというのは、それは1つの物の考え方かと思いますが、私はきち
んと総括をして、なぜそういう結果になったのかについて結果をしっかりとまとめて
いただきたいと。少なくともそこまではやっていただきたいと思っています。

【テレビ朝日・平元記者】前の質問で出た統一選の幹事長の責任について、もう一度
お願いしたい。

【幹事長】もちろん結果については責任を感じております。何とか次の総選挙、そし
て参議院選挙に向けて党勢を立て直して、しっかり勝てる体制をつくっていかなけれ
ばいけない。いろいろな反省点があると思っています。

【毎日新聞・野口記者】党として今回の統一地方選の総括を行うために、両院議員総
会を求める声があるが、開く考えはおありか。

【幹事長】両院議員総会は(党所属国会議員の)3分の1の求めがあれば開かなけれ
ばなりませんので、そういうことがあればもちろん開きたいと思います。私は、順序
としては、各都道府県連の幹事長が集まって議論していただく、全国幹事長会議をま
ず行うべきではないかと考えておりますが、それは状況を見て判断していくことだと
思います。

【伊勢新聞・中森記者】(幹事長の)地元三重では民主系の津市長が誕生したが、三
重全体としての評価を伺いたい。

【幹事長】津市長はよかったと思います。ただ、もう少し楽観論がありましたので、
最後はなかなか厳しい選挙だったなと思っております。候補者としては非常にいい候
補者だったわけですが、知事選の影響があったことは否めないと思います。
 全体としては、県会議員では「新政みえ」は全員当選しておりますので、そういう
意味ではいい結果だったと思いますが、反省があるとしたら、候補者を過半数立てら
れなかったことが残念だったと思います。やはり単独で過半数を目指すことが可能
だった、そういう選挙だったと思っております。
 知事選については、限られた時間の中で松田(直久)さんに非常に頑張っていただ
きましたが、結果は残念なことになりました。その結果は真摯に受け止めて、前回申
し上げましたように、若い鈴木(英敬)さんにしっかりと三重県のために頑張ってい
ただきたいと思っています。

【中日新聞・関口記者】東京の世田谷区長選で、社民党の衆議院議員だった保坂展人
さんが当選された。保坂さんは「脱原発」を掲げて、例えば昨日の弁だと、「東海大
地震で浜岡原発が事故になれば東京も被災する。老朽化した原発から止めて、新エネ
ルギーに転換すべきだと、国に直接申し入れたい」と発言されている。幹事長は、昨
日の選挙の結果は脱原発を望む有権者の意識があらわれているとごらんになっている
のか。また、今回の保坂さんの当選が国の原子力政策に影響を与えると感じておられ
るか。

【幹事長】これはもちろん世田谷という非常に大きな区のトップが言われていること
ですから、そのことを重く受け止めなければいけないと思います。私も保坂さんをよ
く存じ上げておりますが、非常に能力のある立派な政治家ですので、今後よく話し合
いすることが求められるのかなと思っております。この選挙は非常にねじれた選挙
だったわけですが、わが党の候補者が当選できなかったことは残念でしたが、そうい
う非常にわかりにくい選挙の中で、保坂さんのわかりやすい訴えと、そして彼の今ま
での実績が評価されたと考えています。

【NHK・広内記者】今回の統一地方選挙全体を通して、菅政権の震災対応や原発事
故への対応への評価が示されたと受け止めておいでか。

【幹事長】そういう面があったことは否めないとは思います。特に福島の原発がまだ
おさまっていない、安定的な状況になっていないことは、非常に足を引っ張る結果に
なったと。マイナスの要素になったと言えると思います。しかしそれはやむを得ない
ことで、こういう震災対応、何といいますか、今日もある人と話をしていたのです
が、村山(富市)さんも阪神・淡路のときには相当批判を受けました。終わった後い
ろいろな評価、逆に今、国会で聞いていますと、「村山さんのほうがもっと迅速だっ
た」とか、そういう声もあるわけですが、総理でいる間は非常に批判を受けた。初動
が遅れたとか、いろいろなことが言われました。そういう意味では、こういう大きな
震災があったときに政権に逆風になることは、経験則としては言えるのではないかと
思っております。
 一方で菅政権、おそらく近々4兆円の補正予算が通ります。第1次補正予算が遅い
という批判もよく受けます。村山政権のときには、年度末で本当にお金がなかった、
だから補正を急いでつくらざるを得なかった。今回の場合にはまだ予備費がかなりあ
りましたので、よく状況を見て、そして大型の4兆円という予算を組んだ。4兆円と
いう額は、3回にわたる阪神・淡路の補正予算を上回る額であります。そういうこと
がきちんと伝わっているのかどうか、そこら辺はぜひメディアの皆さんにもお願いを
したいと。かなり大型の予算を組んで、瓦れきの処理や仮設住宅の建設については相
当しっかりとした予算の裏付けができたことについては、ぜひ国民の皆さんにも理解
していただきたいと思っています。

【時事通信・近藤記者】今回、政権与党としては十分な結果でなかった。また、民主
党という看板を隠して戦うなど、候補者が厳しい選挙を強いられたことについて、現
時点でどのようにその理由を分析しておいでか。

【幹事長】それは先ほど言いましたように、やはりこの震災もあり、それから党内が
まとまっていないと見られたこともあり、どうしても政権の支持率が低かったことは
1つの原因であったと思います。ですから、大事なことは、しっかりとした震災対応
をしていくこと、これは当然ですが、そのことに加えて、党がしっかりと菅総理のも
とでまとまっていかないといけないということだと思います。こういう国民的に大変
な危機的な状況にあるときに、野党も与党に対してなるべく協力していこうという中
で、与党の中で、特に同じ民主党の中で足を引っ張るようなことをしていたのであれ
ば、それは国民から見て「一体何をしているのか」と、批判を浴びても仕方がないと
思います。そういうことがないようにしっかりと党の運営をしていきたいと考えてお
ります。

【朝日新聞・南記者】愛知補選の結果を受けて、昨日、谷垣禎一自民党総裁は「菅さ
んが(震災対応を)本当にやれるのかという疑問を多くの有権者が持った」と、政権
批判を強めている。こうした中で、野党との協力関係をどのように築いていくお考え
か。

【幹事長】6区(愛知補選)に関する谷垣さんのコメントは、率直に申し上げて私は
少し奇異な感じがいたしました。候補者を立てられなかったことは事実ですが、候補
者が立っていないにもかかわらず、有権者が菅政権に「だめだ」と言った、というの
はあまり論理的ではありません。候補者を出さなかったことを批判するならわかりま
すが、選挙の結果を見て、減税党が惨敗した、それをもって「菅政権が問題だ」と言
うのは、私は、どういう論理的な脈絡の中でおっしゃったのかよくわかりませんでし
た。何でもかんでも政権批判につなげるというふうに受け取られたら、それは自民党
にとっても決していいことではないと私は思います。
 今まで実際には、国会の中でずいぶん自民党や公明党にはご協力いただいておりま
すので、ぜひこれからも国民の立場に立って、こういう大震災の中で政治が何を求め
られているか、そういう視点でともに協力していただければと考えております。

【テレビ朝日・平元記者】幹事長は先ほど「民主党内で足を引っ張り合うことがない
ような党運営を心がけたい」と。今回の統一地方選の結果を受けて、具体的にどう党
運営を変えようと思っておられるのか。

【幹事長】私はなるべく公平公正にと。その人の立場にとらわれずにやってきたつも
りですし、例えば1年生も、どういう考え方かには関係なく、各選挙区を回ったり接
してきているつもりであります。そういうことはこれからも変えるつもりは基本的に
はありません。ただ、やはりわれわれ政権を預かっているというその責任感。そして
私自身も野党を15年以上経験しましたが、やはり政権与党の座にあることがいつも
当然のようにあるわけではない。やはりお互いしっかり力を合わせていかないと、与
党の時代がこれからも続くわけではないことはお互い自覚しながらやっていかなけれ
ばいけない。そういうことをもっとしっかりと語っていきたいと思っています。

○復興財源について

【共同通信・中久木記者】先日、仙谷由人官房副長官が、期間を限定した所得増税が
望ましいようなことをおっしゃった。政府高官が所得税増税に言及されたことをどう
とらえておいでか。

【幹事長】私が承知している限りは、仙谷さんは所得税だけを言われたのではなかっ
たと思います。もし間違いなら訂正していただきたいと思いますが、消費税や法人税
についても言及されたのではなかったかなと。つまり、「どれが」ということを絞っ
て言われたのではないと私は理解しております。
 私のスタンスは、前から申し上げておりますように、今、どの税がいいかとか、い
つ増税するかとか、どの規模で、ということについて、少なくとも党の中で方向性を
持って議論しているわけではありません。

【毎日新聞・野口記者】今日の参議院決算委員会で菅総理が、2次補正の考え方につ
いて、復興と同時に財政再建の道筋もあわせて打ち出したい、とおっしゃった。復興
財源の確保だけではなくて財政再建もとなると多額の費用が必要になる。この議論
は、分けてやるべきか、それとも一体でやるべきか、幹事長のお考えを伺いたい。

【幹事長】私は、総理がどういう趣旨でおっしゃったのか、国会中継も見ておりませ
んので、ちょっとコメントは差し控えたいと思います。総理によく聞いてみたいと思
います。

○小沢元代表について

【中国新聞・荒木記者】今日の国会審議でも、今後の復興に向けて党内で団結するこ
とが大切だということで、小沢さんの起用を求める声が民主党の国会議員から出てい
たが、幹事長の考えを伺いたい。

【幹事長】それは国会で出たということですか。

【中国新聞・荒木記者】はい。

【幹事長】国会で出たというのは私、ちょっと聞いておりませんが、党としては既に
党員資格停止を処分として決定しているところです。それを変えるということであれ
ば、それは党としての議論・手続が必要になります。

【産経新聞・宮下記者】フジサンケイグループの世論調査で、「今、総理にふさわし
い人は?」という質問で、小沢元代表が9.2ポイントでトップに立った。幹事長も
かつて小沢元代表の力量については評価されていた。復興に向けて何か協力を求めて
いくお考えは選択肢としてあるのか。

【幹事長】ちょっとコメントしがたいのですが、まず数字は、それは産経新聞の調査
ですから、私がそのことについていちいちコメントはいたしません。
 もちろん小沢先生も岩手県ご出身の議員ですから、当然今までも復興のためにご尽
力されてきたことだと思いますし、今後ともそういったことを期待する方は多いと思
います。

○総理の指導力への評価について

【フジテレビ・橋本記者】今回の世論調査で、内閣支持率が3ポイントほど上がって
いる。ただ、菅総理の指導力については、「評価しない」が83%を超えている。こ
れはどういうことが原因なのか。

【幹事長】私はちょっとよくわかりません。ただ、当然報道を通じて総理の姿は伝わ
るわけですから、報道の仕方にもかなり影響されているのかなと思います。私が直接
接している限りでは、総理はまさしく真摯にこの大震災に立ち向かって、何とかしな
ければいけないという思いでやっておられることは間違いないと思います。そのこと
が十分に国民の皆さんに伝わっていないとすれば、それは残念なことです。

○1人別枠方式見直しについて

【共同通信・中久木記者】最高裁判決を受けて、1人別枠方式について民主党内では
見直す方向でまとまっていると思う。区割り審(衆議院議員選挙区画定審議会)が、
法改正の行方を見きわめるために一時改定作業を中断しているが、この結論をいつご
ろまでに出すお考えか。

【幹事長】これは他党の意見も聞かなければなりません。法律を変えなければいけな
いわけですので。単に区割り審の裁量の問題ではなくて、1議席をそれぞれ割り当て
るということは区割りにあたっての基準として法律に書き込まれていますので、法改
正が要ることになります。そのために各党とよく話し合わないと、民主党だけでは決
められない問題です。

○外務大臣の外遊日程について

【読売新聞・石川記者】ゴールデンウイークに松本(剛明)外相が日米外相会談や、
日本が議長国を務めるTICAD(アフリカ開発会議)のフォローアップ会合、いろいろ
と計画されているが、ちょうど補正予算の審議と重なる。この外遊日程について、可
否を含めてどういう見通しをされているか。

【幹事長】まず一般論として言えば、やはり重要な外交行事があれば、外務大臣がそ
れに出席することを国会としては極力認めるべきだと。つまり副大臣の答弁、本来、
副大臣というのはそういうことで置かれたものだと私は理解しておりますが、副大臣
あるいは臨時代理の答弁があれば、それで極力外遊を認めるべきだと思っておりま
す。
 今回話がちょっと複雑なのは、予算委員会で補正予算の採決にかかわってきている
ことで、各党がご了解をいただければもちろん何の問題もないわけですが、もしどこ
かの党が了解しないことになると、それを振り切って出すことは事実上難しい。した
がって、各党によくお願いしなければいけない、こういう問題だと思います。

○復興基本法について

【朝日新聞・南記者】基本法をめぐっては自公両党との協議が続けられているが、そ
の中で「復興庁」を将来的に設けるような2段階論なども出ていると聞いている。そ
ういった構想に対する是非と、いつまでにこの基本法の結論を出したいのか。また菅
総理が、亀井静香国民新党代表が提唱されている「復興実施本部」について自公両党
に呼びかけをされているが、幹事長ご自身がこの調整に入られる予定はおありか。

【幹事長】基本法は、今まさしく各党と議論している途上にありますので、プロセス
について私が何か申し上げることはありません。結果を見ていただきたいと思いま
す。

○大連立構想について

【フジテレビ・橋本記者】世論調査で、今回の震災・原発の対応で、「民主・自民の
連立をすべき」という人が6割に迫っている。いわゆる大連立は可能なのか。こう
いった結果が出たことについて幹事長はどのように受け止めているか。

【幹事長】可能かどうか、それは相手のある話ですから、私が答えるべき問題ではな
いと思います。6割の方がそうお答えになったということは、連立かどうかは別にし
て、やはりこういう大変な国難のときに、協力して事にあたれと、そう国民の多くの
皆さんが考えておられる、そのことのあらわれだと思います。誰が対応するにして
も、この原発への対応は非常に難しい問題ですから、後から検証はもちろん必要です
が、今は、現に目の前にあるこの危機を乗り越えるために、なるべく力を貸していた
だきたいし、お知恵も貸していただきたいと思っています。
 ましてや党内でいろいろと政権に対して、それを弱めるような、つまり原発対応や
あるいは被災地への対応を一生懸命行っている政権に対して、それの妨げになるよう
なことは、厳に慎まなければならない。そうでないと、国民の皆さんから民主党自身
が批判を浴びることになりかねないと思います。

○外務大臣の外遊日程について

【読売新聞・石川記者】各党の了解が得られれば、幹事長としては、むしろ行ったほ
うがよいとお考えか。

【幹事長】もちろんそうです。他党の了解が得られれば出るべきだというのは当然で
あります。基本は出るべきであって、その際に、しかし各党が賛成していただくこと
が必要になってくると。それを振り切って、反対があるにもかかわらず出すことには
一定の困難が伴うということだと思います。

【読売新聞・石川記者】4月29日出発ということでもう時間がないが、各党の了解
を得る見通しはいかがか。

【幹事長】私が承知している限りは、自民党・公明党は理解を示していただいている
と思いますので、その他の政党のことは私わかりませんが、早急にご理解を得るため
の努力をしなければいけないと思っています。




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