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1995.05.24|国会会議録

132回 衆議院・規制緩和に関する特別委員会

岡田委員 新進党の岡田克也でございます。

田中参考人に一言お聞きしたいと思うのですが、先ほど医療分野における規制緩和の必要性についてお話しになられたと思うのですが、この問題を考える際に、医療の分野の特殊性というものがどうしてもあるかと思います。

というのは、サービスを受けるのは国民である、しかしお金を払うのは、最後は国民だけれども基本的には国が払う、そういう仕組みの中で、医療の分野での規制緩和というものをどういうふうにお進めになろうと考えておられるのか。医療保険制度そのものを変えるということであればあるいは道はあるかもしれませんが、その辺について少しお話を聞かせていただきたいと思います。

田中参考人 医療そのものの問題と、それから電気通信における診療、診断にもっと使えるようにするという意味で医療法の問題、医師法の問題を言ったわけですけれども、医療そのものに関して言うと、これはおっしゃいますように、我々が持ち得ている医療に割くべき、割いている資源をもっと有効に活用する余地というのは私はあるだろうと。それは大変、まあデータ的にはっきりしているわけですが、終末医療にかかわるところで非常に多くのお金が使われておりまして、結局のところ我々は自己の尊厳を、何といいますか維持しながら死を迎えられるかどうかという、これは一人一人の判断になりますので、押しつけることができない世界でございますが、しかし、保険制度の中では、もっと本気になって、終末医療にかかっている医療資源が多過ぎるということはもう少し明白に議論された方がいいというふうに私は思っておるのです。情報通信との関係でいうと、診療等においてもっと選択の余地があっていいのではないかということでございます。

塚田委員長 以上で情報・通信関係の参考人に対する質疑は終了いたしました。




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