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2012.11.05|TALK-ABOUT [ブログ]

国会―党首討論で特例公債法案や今国会で何をすべきか議論を

国会がようやく動き出したという感じがします。

特例公債法案について、そもそもこの国会のスタートから、なかなか動かない状態が続いていました。

解散の日程を決めないと国会審議に応じないということで、現に参議院においては代表質問がなされませんでした。総理の所信表明も聞いていただけませんでした。しかし衆議院ではそれは行われたと。

そして、参議院で「緊急質問」が行われて、そういうなかで、安倍総裁がこの特例公債法案について、これを通さないなどということは言っていないといった趣旨のご発言をされました。それを受けて、委員会が動き出したというのが現状です。
私は、前から申し上げているように、予算が通ったということは、その裏付けになる赤字国債の発行ということも、当然国会としてひとつの結論を得たわけですから、法案を人質にとって赤字国債を発行できない(成立した予算を執行できない)というようなことはすべきではないと、かねて主張してきました。こういうやり方をして国会が動かないことが、国民の政治不信に輪をかけているということです。

現に地方自治体やいろんなところで執行抑制の影響が出て、借金をしなければいけない。そのためには利息も付く。そして、11月27日が赤字国債でない国債も発行の最終日ということになります。それ以降、国債が発行できないことになれば、市場も非常に影響を受けるということになって、ヨーロッパの経済状態も厳しいなかで、果たして市場が平穏なままいられるかというリスクも抱え込むことになるわけです。経済全体に冷や水を浴びせるということにもなりかねず、本当にこういうことはやめるべきだと思っています。

(特例公債法案を審議する)財務金融委員会での議論が始まりましたが、最初は大臣の演説があって、それに対する審議ということから入りますので、今週にこの法案が衆議院を通過することにはいくつかの困難が予想されます。

定例日主義というものがあって、財務金融委員会を毎日開くというわけにはいかず、そういうなかで、来週にずれこんでしまう可能性も非常に大きいということです。

しかし、こういう緊急時ですから、お互い知恵を出し合って、与野党がしっかり対応していく必要があると思います。

安倍総裁もせっかく特例公債法案について審議をするということを言っていただきましたので、採決をする、そして、参議院においてもきちんと採決して、成立させる。そのためのご協力をいただきたいと思っています。

国会はこういうことで、委員会の審議が始まりましたが、私の関係で言うと、マイナンバー法案についての審議を早くやって、この国会で成立させたいと考えています。

社会保障・税一体改革の一環として、この番号制というものを議論してきました。これが遅れますと、例えば給付付き税額控除などの導入に影響が出てきます。

社会保障制度、あるいは納税について、効率的に行っていくという意味でも、番号制というのは不可欠だと思いますので、そういう意味で、この法案も是非通していただきたいと考えております。

いずれにしても、私は早く党首討論をやるべきだと考えています。党首会談を目に見えないところでやるよりは、国民の見ている前で、この特例公債法案の問題、その他の法案、この国会で何をすべきかということについて、安倍さんはじめ、主要な政党のトップと野田総理がきちんと意見を交わす。そして、国民の皆さんにそれを見ていただくということが、非常に重要ではないかと思っています。

党首討論というのは、普通野党が要求するものですが、こういう現状を見ていますと、是非これを行うべきだと、あえてそのことを申し上げておきたいと思います。

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