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2010.06.11|TALK-ABOUT [ブログ]

APEC貿易担当大臣会合―アジアの成功パターンを一層進展

週末(6月4日、5日)を利用して、APEC(アジア太平洋経済協力)の国際会議が行われた札幌に行ってきました。

台湾を含む21の国・地域の代表が集まって、貿易や投資の自由化、これからこのアジア太平洋地域で、どういったことを共通の目標として掲げてやっていくか、地域の協力を行っていくかということについて議論しました。


集まってきた各国地域の代表は、主として貿易大臣でした。日本は、私と直嶋経産大臣が共同議長をしましたが、外務大臣は1人もおられませんでしたので、私にとっては、非常にフレッシュなメンバーとの国際会議や食事会などになりました。

非常に有意義な会議が行われたと思います。非常に大きな会議ですから、1人が3分ずつ話しても1時間かかるので、あまり突っ込んだやり取りになることはありませんが、それは、非公式な会合を少人数で開いたりして補いました。私が非常に感心したのは、方向性が完全に一致していたことです。

それは、そういった貿易担当大臣だということもあるとは思いますが、貿易や投資の自由化をもっともっと進めていかなければならない、そして、経済について自由統合をもっと進めなければいけないという方向では、ほとんど一致していたと思います。

それぞれの国は、いろいろな事情を抱えています。例えば、タイの最近の政治的な混乱なども、ある意味では、貿易投資の自由化に伴って、それに乗ることができた都市部と、むしろその影響を受けた地方との対立が背景にあると言えるのではないかと思います。

そういう、それぞれの国内事情を抱えながら、「やっぱり全体が豊かになるためには、貿易投資の自由化を進めていかなければならない。もっともっと協力をしていかなければならない。そのことによって、全体が底上げされ豊かになるんだ」という、いままで20年間アジアが成功してきたそのパターンをさらに進めていこうと、太平洋を挟んだそれぞれの国々が、一致して方向性を確認した意義が大きかったと思います。

あわせて、北海道の高橋はるみ知事や札幌の上田文雄市長にもご出席いただいて、北海道の農産物などをご紹介いただきながら、非常に美味しいものが多い札幌を、しっかりとアピールされたと思います。

実はアジアの方々で、大臣クラスでも冬には北海道にスキーをしに来るという方は聞いてみると結構おられますが、スキーの魅力に加えて、食の魅力も大いにPRできたと思います。

まだ、菅新政権がスタートしていないなかで、この土曜日、日曜日も外務大臣としてしっかりと責任を果たしていかなければいけないという思いで、厳しい日程でしたけれども札幌で仕事をしてきました。

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