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2010.04.02|TALK-ABOUT [ブログ]

ハイチ支援国会合―国際社会と協力してしっかりとした国づくりを


 

6a012875742179970c0133eca4f65897_2今日金曜日(4月2日)の朝、東京に戻ってきました。

午前中に閣議と国会があるということで、無理をしてパリ経由でニューヨークから戻ってきたわけです。ニューヨークからパリまで7時間、そしてパリから成田まで12時間。約20時間の旅は、なかなか厳しいものがありました。

ニューヨークから成田に直行となると、成田着が夕方になってしまいますので、やむを得ないことだと思っています。


さて、ニューヨークで行われたハイチ支援国会合ですが、檀上にクリントン夫妻とハイチのプレヴァル大統領が並び、各国がそれぞれ支援を約束する発言を行いました。

あわせて、ハイチをどうやって立て直していくのかについての、ハイチ側の考え方についてベルリーヴ首相から、そして、国連としてどう考えるかについて、それぞれ意見表明がありました。

実は、クリントン夫妻にとって、ハイチは新婚旅行の行き先ですので、そういうこともあったのかもしれませんが、現在のヒラリー・クリントン国務長官だけではなくて、夫のビル・クリントン元大統領も、このハイチの問題には力を入れています。

その場でも出た意見ですし、私も申し上げたのですが、単に地震の前のハイチに戻すだけではだめです。
国家としての基本的なところが十分でなく、例えば、教育にしても、義務教育制度がなくて、学校に行っていない子どもがたくさんいます。

お金のある人たちには、私立学校が整備されていますが、他方で、学校に行かない子どもたちがたくさんいるというのも現実です。あるいは、土地台帳とか戸籍などもしっかりしていません。

そういう中で、子どもたちが病気でたくさん亡くなっています。つまり、病院や医療制度もしっかりしていません。働く場も十分ではありません。

ハイチは黒人が打ち立てた最初の独立国家ですが、その後様々なことがあって、国としての基本的な仕組みが十分に出来ないまま、混乱して今日まで至ってしまいました。

そういう基本から立て直していくことが必要で、そのためには、やはり10年、20年必要になってくると思います。

世界各国から寄付金がかなり集まりましたが、そのお金が無駄になることがないように、国際社会と協力してしっかりとした国づくりを、そして、ハイチの皆さんが「自分自身の手で国を立て直すんだ」という気持ちで、しっかりやってもらいたいと思っています。

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