「それでも国会は動いている」
夏の参議院選挙の結果、参議院では民主党が第一党となり、与野党の議席数が逆転しました。「ねじれ国会」といわれるこの状況について、「国政が停滞する」「法案が1本も通らない」などと懸念する声が聞こえてきます。
では、ここで問題です。
【Q】 民主党は政府提出法案の何割に賛成しているか?
例えば、今年の第166回通常国会では、民主党は政府提出法案99本(前国会からの継続審議を含む)のうち、67本に賛成しています。反対・欠席は24本、残りは継続審議です。条約案に至っては、19本すべて賛成しています。
つまり、民主党は実に7割以上(73.6%)の政府提出法案に賛成しているのです。しかも、参議院選挙直前の緊迫した国会において、です。
もちろん、賛否は法案の中身と審議内容次第であって、数字は結果論です。しかし、「与野党逆転で国会が動かなくなる」との見方にいかに根拠がないかが分かります。
ちなみに、「ねじれ国会」の今臨時国会では、政府提出法案19本(継続を含む)のうち、すでに12本が民主党の賛成を得て成立しています(12月14日現在)。
さらに、もう1問。
【Q】 民主党は何本の議員立法を国会に提出しているか?
同じく第166回通常国会を例に挙げると、民主党は61本もの議員立法を提出しています(継続を含む)。しかし、そのうち20本は廃案となり、その半数は審議すらされませんでした。残りの法案も大半が審議されずに継続扱いとなっています。
そして、極めて残念なことに、与野党合意で委員長提案としたものを除くと、民主党議員立法で成立した法案は1本もありませんでした。
ところが、参議院選挙後の今臨時国会では、民主党議員立法である「年金保険料流用禁止法案」や「農業者戸別所得補償法案」、「イラク特措法廃止法案」などがすでに参議院で可決されています。
また、「被災者生活再建支援法改正案」のように、与野党の共同提案によって成立に至った法案もあります。しかし、実はこれも民主党が過去4度にわたって国会に提出し、与党によって否決され続けてきた法案なのです。
こういった形で、「中国残留邦人等自立支援法改正案」や「身体障害者補助犬法改正案」、「厚生年金保険給付及び保険料納付特例法案」など、今臨時国会においてすでに9本の議員立法が成立しています(12月14日現在)。
「ねじれ国会」の中で、様々な変化が起こっています。しかしそれは、「国会の機能停止」というよりも、むしろ「国会の再生」といったほうがふさわしいのではないでしょうか。
【参考1】 民主党の法案対応(第166回通常国会)
政府提出法案 99本
賛成 67本(実質73.6%)
反対・欠席 24本
継続 9本(うち1本は賛成)
【参考2】 民主党議員立法の審議結果(第166回通常国会)
民主党議員立法 61本(衆45、参16)
成立 0本
廃案 20本(審議なし9本)
「SFJ」
SFJと聞いて、皆さんは何を思い浮かべますか?
ユニバーサル・スタジオ・ジャパンではありません。特殊撮影でもありません。もちろん、ジョン・F・ケネディでもありません。
答えは「スターフライヤー」、昨年3月に開港した新北九州空港と羽田を結ぶ新しい航空会社の略称です。ライト兄弟が作った世界初の飛行機フライヤー号にちなんで名付けられたそうです。
昨年の秋以降、福岡市長選挙と北九州市長選挙のため、岡田は福岡・北九州を8往復し、5泊13日滞在しましたが、その際の移動手段として大いに活用したのが、このSFJでした。
SFJには、乗客のニーズに応えようという新しい発想がたくさん見られます。
まず、広くて快適な座席。通常170席の機体に144席しかシートを設けず、新幹線並みのゆったりとした空間を確保しています。しかも、すべて革張りです。
また、全席に液晶テレビが付いていて、ニュースやビデオ、音楽チャンネルが用意されています。コンセントも完備されているので、携帯電話やパソコンの充電も大丈夫です。航空運賃は低価格に設定されていますが、サービスや応対は遜色ありません(新聞は配られませんが)。
さらに、上着を掛けるフックが付いているのも、特にスーツを着るビジネスパーソンには嬉しい心配りです。
た だ、残念ながら、経営は必ずしも順調ではないようです。売り物だった羽田発着の早朝便と深夜便も廃止となりました。また、新規参入会社の宿命ともいうべき かもしれませんが、羽田のカウンターと搭乗口は一番端です。海上空港である新北九州空港へのアクセスは鉄道がなく、バス・自動車しかありません。充実した サービスにもかかわらず、厳しい現実の中、やはり航空会社の経営は難しいんだなということを改めて感じさせられました。
SFJは地元企業が中心となって出資・設立した会社です。激しい競争を乗り越え、北九州の「アシ」として地域の発展を支える航空会社となるよう、陰ながら期待しています。
『ハダカの付き合い』
岡田が民主党代表に就任してほどなく、1つの指示が私に下りました。
「代表の交際費をホームページで公開しようと思う。今や地方自治体の首長なら当然のことだ。自治体の例を参考にして検討を進めるように」
早速、調査を開始。地元の三重県を含め、10を超える自治体の実例に当たり、ご担当者からもお話を伺いました。そして指針策定、参院選を挟んで公開開始となりました。
定例記者会見の場で交際費を初公開したときは、報道でもかなり取り上げていただきました。中には、「要旨といえども、分かる人には分かってしまうので困る」という方もいらっしゃいましたが、今では随分定着した感があります。
地味で小さな情報公開かもしれませんが、政党の党首がどういった方々とどういったお付き合いをさせていただいているのか、国民の皆さんに少しでもイメージしていただけるのであれば、それは意味あることではないかと思います。
お陰様で、交際費の公開によって、「岡田はいつもワリカン」との俗説が事実無根であることも明らかになりました。また、交際にかかるコストが一目瞭然となった結果、事務方は単価の切り下げに奔走する羽目に。これらは思わぬ「成果」でした。
『ナマモノ』
「選挙プロフィールですが、これまで通り、趣味は『DVD映画鑑賞』と『カエルの置物収集』ということでよろしいでしょうか」
「そうねぇ......あと、『カメの飼育』も加えといて」
総選挙を目前に控えた昨年夏、私の問いに対し、岡田はそう返答しました。カエルの置物については岡田関係者には周知の事実でしたが、カメの話は私も初耳。聞けば、小学生の次男坊と一緒にエサやりに精を出しているとのこと。
「変わった趣味の人だな」
私は内心そう思いながら、プロフィール用紙に記入しました。
それ以来、DVDとカエルとカメの3点セットを岡田の趣味として公表するようになりましたが、その時点では、「岡田=カエル好き」がこれほどまでに市民権を得ることになるとは、知る由もありませんでした。
しかし、岡田が民主党代表に就任して状況は一変。これまで、事務所の窓際に骨董品のように陳列されていた30余のカエルの置物がTVデビューを果たし、参院選では民主党のキャラクターグッズにも採用されました。
そんなある日、とある環境NPOの方から、『カエルの生息状況』と題するレポートが事務所に届けられました。
「確かにカエルの置物は集めているが、ナマモノは......。ここまで認知されているのは喜ばしいことかもしれないが、それにしても......」
私は、急速に拡大する「岡田=カエル好き」とのイメージが、有権者の皆さんにどのように受け取られるのか若干の不安を覚えつつも、「ご参考まで」とのメモ書きを添えて、そのレポートを岡田の未決裁ボックスの中にもぐり込ませました。
しかし、数日後返却されてきた山積みの決裁済み資料の中に、そのレポートの姿はありませんでした。あくまでもカエルの「置物」を集めているにすぎないと信じていた私は、ひとりつぶやきました。
「置物だけではなかったのか......」