ある青年の話
私たち秘書が先の県議会議員選挙において県内各候補者の応援に入っていたことは、以前の秘書日記の通りでありますが、その中での印象的だったことを一つ書きます。
私は四日市選挙区の「とある候補者」に応援に入っていましたが、選挙戦中盤のある個人演説会会場でのことです。候補者の運転手をしてくれていたN君が真剣 な顔つきで私の所にやって来て、(前の会場からの)候補者の到着が遅くなったことについて謝って来ました。その日は時間がおしており私のいた第三会場に も、到着が遅れるとの連絡を本部からも受けていましたので、運転が原因で遅れているのではないから仕方ないという旨のことを私は彼に言ったと思います。で も彼はさらに真剣に運転手として遅れたことを謝るとともに、涙を流すぐらいの勢いで「応援の弁士の人も、議員だったらもう少し時間を守って欲しい」と必死 に訴えかけてきました。
彼はプロの運転手ではなく、候補者の友人として自分の仕事を抱えながら、選挙期間中はボランティアで主に演説会から演説会へ候補者の移動という大役を勤め てくれました。そして最終会場では疲れているにもかかわらず、毎回オレンジ色のジャンバーを着て、他のスタッフ同様、お腹の底からの大きな、そして心のこ もった声で「ありがとうございました」「よろしくお願いします」と来場者を見送っていました。スタッフ全員のこのような真摯な姿に私も深く深く感動すると ともに、あらためて「大切なこと」を勉強させていただきました。
選挙結果は最後までドキドキするものになりましたが、 その「とある候補者」はスタッフ全員の努力の甲斐あってなんとか当選させていただくことが出来ました。きっとこれからも、選挙では今回のように厳しい激戦 は続くこととは思いますが、N君はじめあの素晴らしいスタッフが、あの真剣な思いを持ち続けてくれたなら、必ず今回同様最高の選挙を戦えると信じていま す。
ちなみに文中にある時間を守らなかった弁士は、岡田代議士ではなかったことを、岡田かつや秘書として最後に申し添えておきます。